PHILOSOPHY

パルシステムの
こだわり

パルシステムは、ただ商品を届けるだけの組織ではありません。商品一つひとつに込められたこだわりがあり、作り手の思いや物語がたくさん詰まっています。
ここでは、そんな私たちの思いや物語の背景の一部をご紹介します。

品質への
こだわり

3つのこだわりで、安全・安心な品質を守る

パルシステムでは、お届けする商品が確かな品質であるか、約束が守られたものであるかを確認するために、さまざまな品質管理をおこなっています。
客観的な基準で商品の品質を確認できるこれらの取り組みによって、私たちが何より大切にする「食の安全・安心」を徹底して守り、お届けしているのです。

商品仕様書

「商品仕様書」とは、商品の品質に関わる、いわば“設計書”。関連法令に準じているか、パルシステムの基準をクリアしているかなど、商品に関わる重要なポイントを点検するためのものです。その点検内容は、原材料・食品添加物のほか、産地・アレルギー・遺伝子組換え・栄養成分・成分規格・製造工程、包材表示など、多岐に渡ります。

商品検査

パルシステムでは、お届けする商品の衛生指標菌や食中毒菌、農薬、放射能汚染、アレルギー物質の混入などを、「微生物検査」「理化学検査」「放射能検査」「アレルゲン検査」の4つの方法でチェックしています。その検査内容はとても厳しく、正確なチェックのために自前の「商品検査センター」を設立したほど。それぞれ国の基準をクリアすることはもちろん、項目によってはさらに厳しい独自基準を設けています。

工場点検

工場点検では、工場の衛生管理の確認やライベートブランド商品の初回製造立会い、商品事故発生時の原因調査と再発防止策の確認などを、パルシステムの職員が直接おこないます。点検内容は徹底しており、異物混入の恐れはないか、機械が正常に動くかといった製造工程に関わる部分はもちろん、書類が正しく管理されているかなども確認します。

「ほんものへの
こだわり

私たちの「選ぶ」で、未来は変わる

「消費者一人ひとりの“選択”が、社会や環境を変える力になる」と考え、パルシステムの「商品づくりの基本」に沿って作られた商品(=ほんもの)の利用を広げる運動です。現在の日本では、必要なモノが簡単に手に入ります。誰もが生きていくうえで必要なモノの向こうには、生産、加工、流通させ、産地や地域を作っている人たちがいます。つまり、一人ひとりが理解をし選択して買うことが、社会や環境をよりよくしていくことにもつながっているのです。小さな力も集まれば社会を変える大きな力となります。
この先も、たくさんの人が笑顔でくらし、持続できる社会をつくるため、私たちは作り手のくらしや環境に思いをはせ、「ほんもの」を届けます。

思いを込めた商品づくり

例えば、温暖化などにより荒廃が深刻なサンゴを守るため、漁業者とともに、サンゴを守り育てる活動に参加し、売り上げの一部をその費用に充てる「恩納もずく」。南オーストラリア州の生産者と産直提携し、非遺伝子組換え原料の確保に努めている「圧搾一番しぼり菜種油」。人にも環境にも優しい「鹿児島知覧有機栽培の産直緑茶」など、作り手が手間ひまをかけた素材を選び、お届けしています。

産地交流イベント

パルシステムでは産地と直接つながり、「顔の見える関係」を大切にしています。その一環としておこなっているのが、パルシステム主催の「産地交流イベント」。例えば「新潟こしひかり」の産地である「JAささかみ」で40年以上続く、田植えやサマーキャンプなどの組合員との交流は、その一例です。交流を通して、生産者は組合員の想いを知り、組合員は生産者の努力を知ることができます。このような交流イベントは、年間1.8万人以上が参加しています。

「使い切るくらし」の提案

誰かが心を込めてつくった食べものだからこそ、「もったいない」の精神を大切に、有効に食材を利用してほしい。そんな願いを込めて、私たちは「使い切るくらし」を提案しています。例えば「茎が長めのブロッコリー」という商品では、茎を長めに残すことで、生産効率は維持したまま廃棄量だけを減らすことに成功したほか、サラダや炒め物などにすることで茎の食感や甘みも味わえる一品に仕上げました。

「産直への
こだわり

「作る」と「食べる」がともに支え合う「産直」

パルシステムの「産直」とは、ただの「産地直送」ではありません。
それは、一般的な市場を通さない取引により、信頼できる作り手と直接つながることはもちろん、日々の暮らしの中で、「作り手」(生産者・メーカー)と「食べ手」(組合員)が支え合い、パートナーシップを育むための運動なのです。

パルシステムの産直4原則

パルシステムの「産直」には、前提となる4つの原則があります。 1.生産者・産地が明らかであること
2.生産方法や出荷基準が明らかで生産の履歴がわかること
3.環境保全型・資源循環型農業を目指していること
4.生産者と組合員相互の交流ができること
以上の4つからなる「産直協定」を結んだ産地を、「産直産地」と呼んでいます。

380以上の産地

産直4原則に基づき、私たちと産直協定を結ぶパートナーは、全国トップレベルの産地ばかり。その数は、380以上を数えます。本気で食に取り組み、確固たる信念と技術を持った生産者たちと消費者も含め話し合いを重ねながら、日々、栽培基準づくりや商品の開発に取り組んでいます。

「対等な関係」を築く

前述したとおり、私たちが目指す「産直」は、「作り手」と「食べ手」が支え合う関係性。だからこそ、互いの現状を率直に話し合える場を大切にしています。例えば、産直産地の農畜産物の栽培・生産方法や安全性への取り組みを組合員が直接確認する「公開確認会」は、その一つ。健康な土づくりや農薬の栽培記録の徹底などを直接確認し、意見を交わします。