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パルシステムが大切にしてきた、志や想い。ここでは、グループを代表してパルシステム連合会専務理事の渋澤からあなたへ、お伝えします。
パルシステムが、どのように生まれたか。商品づくりに込められた想いとは。そうした一つひとつを知り、あなたの考えと重ねてみてください。

01

40年以上変わらない、
志の組織として。

パルシステムの前身は、1970年前後より首都圏を中心に設立された17の生活協同組合です。小さい規模で活動していたそれぞれの組織が、1977年に「首都圏生協事業連絡会議」を設立発足し、約3万7千人の組合員数の規模で協同を開始しました。当時の諸先輩方が抱いた、社会への疑問や課題を解決していこうとする志は、組合員数150万人を超えるいまも、変わっていません。
私自身も、そうした志に共感してキャリアを重ねてきた一人です。中でも、2013年より商品開発の責任者を任された際は、パルシステムの使命を改めて感じました。パルシステムが掲げる商品政策(マニフェスト)は1995年に策定されましたが、東日本大震災を経て、エネルギー・環境問題をはじめ世の中の価値観が変化する中で、商品づくりのあり方を見つめ直したのです。そのために、歴代の商品開発の責任者を講師としてお呼びし、皆で改めて学習する機会を設けました。そこで再認識したのは「パルシステムの商品は、その一つひとつが、社会に対してのメッセージである」ということ。私たちは、常に社会に対して何かしらのメッセージを込めていく組織で、その象徴が商品であるという事実です。こうした学びを経て、いまのパルシステムが掲げる商品政策に改定しました。

02

商品づくりを通じて、
社会や地域に貢献していく。

パルシステムの商品づくりは、そのすべてに社会貢献や地域貢献を内包しています。例えば、宮崎県産ほうれん草を県内の工場で冷凍したプライベートブランド商品を作りました。当初「なぜ、関東から離れた場所で、労力をかけてつくるのか」という意見もありましたが、それには理由があります。なぜかというと、宮崎の耕作放棄地を有効活用し、県内で工場を稼働させることによって雇用を生み出すこともができる。私たちが関東で宮崎産のほうれん草を供給することで、作っている人や地域と繋がることができるのです。こうした取り組みの意義や価値を組合員に伝えていくことこそ、職員の大切な仕事の一つだと、私は考えています。
その意味で、パルシステムは地域の中でともに活動できる団体と手を取り合い、目的意識を持って変革を起こす「地域のインフラ」であるべきだと思います。例えば、原発に頼るのではなく、再生可能エネルギーを生み出しそれを共有し合う社会をつくることも、その一つ。自分たちだけではなく、大勢のステークホルダーと協働し合い、どう社会に貢献できるかを考えることが重要だと思うのです。

03

いくつもの個性と主体性が、
パルシステムを強くする。

パルシステムは、一つの志に向かって進む組織であると同時に、個性や多様性を重んじる組織でもあります。元々、17もの生協が一つになって生まれたことから分かるように、個々の意見や主張を潰すことはしません。受け入れ、協調し、それぞれの得意分野を活かすことで成長してきました。もちろん、私自身も個性が大好きです。「こう言われたからやりました」ではなく、自らの考えを持ち「私がこうしたいから、やってみたいです」と主張してほしい。そうした主体性が、組織を強くすると確信しています。
東日本大震災の発生時は、主体性が功を奏しました。物流施設がダメージを受け、通勤も難しい中で、いかにして組合員への供給責任を果たすか。そこで生まれたのが「現場が主体的に判断する姿勢」です。各部門それぞれが、目の前で起こっている事態を判断・行動し、対策本部会議には事後報告してもらう。これにより、スピーディーかつ的確な対応が実現できました。まさに、現場の主体性が活きた出来事だと言えます。
これから入協する方々にも、そうした主体性を期待したいものです。
また、自らが描く夢や目標の実現のためにも、パルシステムの門をくぐっていただきたい。その力が皆さんの人生を豊かにしますし、私たちパルシステムを強くする。ひいては、より良い社会づくりの礎になると確信しています。